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最近、曲を書いた。

音楽をつくることの一番の面白さは、聴いた人たちから「その音楽から感じたこと」を聞くことができることだと思う。今回、久しぶりに曲を書いたことによって、友人から沢山の感想をいただいた。高校時代からの友人、音楽大学時代の友人、Internetを通じて知り合い長年の付き合いとなる友人。Twitter、Facebook、メール・・・様々な方法で、僕たちはつながっている。

僕のところに届くたくさんの言葉によって、僕にも「気づき」があって、音楽がまた大きくなる。そんな感覚が嬉しくてしようがありません。あまりにも言葉に不器用で、言葉に出来ない僕の感覚を音楽を通じて知ってくださる方がいることに感謝します。

曲名のrevenir(ルヴニール)には、「戻る」「回帰する」という意味があります。

僕は、音楽を作ることの意味を再確認しました。伝えたい人、聴かせたい人がいるからつくる音楽。本当に自然な人間の感情だと思うのですが、そんなことを忘れて楽器に向かっていた時間があまりにも長かった気がします。僕にとっては、原点回帰するという意味でのrevenirかもしれません。

revenir(ルヴニール)のモティーフは、 「自分自身を知り、次への力をためる。足元をしっかりと見て。」というところにあります。人生の何かのタイミングで訪れる「気づき」のための時間。その時間や感覚、そして本来の自分へと戻っていくこと。物理的に別の場所から元の場所へ戻ること、乱れた心が穏やかな状態に戻っていくこと、戻るべき場所に戻っていくこと。

知っていた場所や感覚(または本来の自分)に戻ることもあれば、まったく自分が知らなかった場所へ戻ることも含まれます。例えば、誰かが恋をして好きな人と一緒にいるとき「自分の居場所は、ここなのかもしれない」と思ったとしたら、それもまたrevenirなのかもしれない。あるいは、気持ちが近くにあっても同じ空間に住んでいない二人とか、帰りたいけど帰れない場所とか。

「自分が生きていく場所」
「自分が過ごしている空間」
「それぞれの街で暮らすそれぞれの時間」

Revenir à mon point de départ…

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