Con Vento

prova a ragionare sull'amore e perderai la ragione

思うこと

生バジルがどれほど凄いかというハナシ

生バジルがどれほど凄いかというハナシ

トマトソースのパスタに使うなら乾燥バジルよりもフレッシュバジルのほうが香りが良いよね!とか、そういうハナシではなく、ホルン奏者でアレクサンダー・テクニーク講師のバジル・クリッツァーさんのレッスンについて書きたいと思います。

怪しげなナントカテクニック

バジル先生と初めてお会いしたのは、2014年3月。15分程のミニレッスン付き・セミナー聴講を受講することにしました。その当時、出版されていた著書は全て読んだ上での参加でした。僕の場合、情報を大量に自分のなかに取り込もうというモードに入っているときは、「そもそも信じていない」のです。今まで根性論で音楽大学まで叩き上げてきたアラフォー世代の僕たちからすると「え?なにいってるの?それでうまくなるの?」という感じで本を読んだのを覚えています。

(おそらく「アレクサンダー・テクニーク?なんだそりゃ?」と現在も反バジル勢力となっているオジサマは、同じ感覚だと思います。痛い身体をいたわりながら演奏しているプロの演奏家とか気合で乗り切ろうとしても結果が出ない吹奏楽の指導者とか。こういった層が最も学ぶべきことがアレクサンダー・テクニークだということは、明らかなんですけどね。)

それでもアラフォー世代になって楽器を吹くのもいよいよ苦しいし、藁にもすがる思いで参加を決めました。酷いハナシですが、怪しげなナントカテクニックを教えにくるという人を見物にいくかーくらいの感覚です。(笑)

血反吐を吐く思いで、死ぬ気でさらって、命を削って吹く!

僕ら世代に染み込んでいる軍隊的な音大教育の基本は、こんな感じです。あらためて文字にしてみると過激ですね(笑)おそらくこのマインドセットを否定されているように感じるので、新しいことを受け入れられなかったり、科学的な根拠があることを演奏に取り入れたり出来ないのだと思います。

僕の場合、セミナー参加を決めたのは、バジル先生が著書の中に書いていたこの言葉が理由でした。

「頭が動いて身体全体がついてくる」

この言葉のとおり、頭を自由にしてあげて動いてもいいんだなーと思ってホルンを吹いてみると驚くほど楽に演奏出来たのです。なんだかふわっとした感じというか、あまり味わったことがない感覚でした。

わずか15分のミニレッスン

僕が主催しているアレクサンダー・テクニークセミナー北海道でもそうですが、3時間のセミナーのなかで受講者が直接バジル先生のレッスンを受けるのは、15分程度の時間です。セミナーを受けたことがないと「短い!」「料金が高い!」「短時間で効果あるわけがない!」と言ってしまいそうですが、それは大きな間違いです。

僕は、2014年3月に受けた15分間のレッスンで、ホルンの構え方をアップデートしました。自分の腕の長さにあった楽器の位置、パフォーマンスを発揮できる頭の位置、身体の使い方など。これにより音色、響き、音程、演奏に信じられないほど大きな変化がありました。昨年、聴講生として受講した多くの参加者が今年はレッスン受講生として申込みをしていることからも裏付けられます。一年前は、人前で吹くのが恥ずかしいとか、上手じゃないから!とかそんな理由で聴講で申し込んでみたモノの・・奇跡を目撃してしまい、自分も実際にレッスンを受けたくなったということです。

息の入り方と響きが変わった

身体にあった(肉体的特性)身体の使い方に変化したことで、今までよりもスムーズに息が入るということに驚きました。金管楽器ですので、高音域は上に外れるようになりました。クルマでいうとトルクが太くなった感じというか。息を吸う・吐くという動作がスムーズに行われて、楽器の応答性が上がったようにすら感じました。

ひどい例えになりますが・・・洗面所のパイプ洗浄剤ってありますよね?(パイプマ○とかパイプハイ○ーみたいな)あれをやってつけ置きした後に水を流した時の感じです。「やべぇ、すげぇ流れ良くなってる!詰まっていたんだな!」みたいなあの感覚です(笑)

息の流れが変わると響きが変わります。家で吹いているとビリビリと家具や窓ガラスが共鳴するようになりました。音色は、明るく変化して軽やかな感じに変化しました。

ハイトーン?オレ、下吹きだし。

音大時代、早い段階で「下吹き認定」を受けてしまい、大学時代は下吹きでした。ホルン八重奏だったら、八番。オーケストラだったら四番みたいな感じです。ト音記号よりヘ音記号を読んでいる時間が長いくらいです。そのせいか高音=苦手という意識がありました。ところがバジル先生のレッスンを受けている中で上吹きに向いているアンブシュアだということがわかりました。

当初、上吹きですか?え?って感じだったのですが自分のアンブシュアタイプがわかり(超高位置タイプです)アンブシュアモーションを自分で研究している中で、high Fの上のBbくらいまでは出るようになりました。ホルン吹き人生29年間のなかで、今までチャレンジしたことがなかった音域です。その音域が40歳過ぎて出るようになってきました。自分でも信じられません!

ヤバイくらいに疲れない

バジル先生のレッスンを受け、ホルンの構え方をアップデートしたことで得られた最も大きなメリットはこれからもしれません。とにかく疲れなくなりました。以前は、左肩甲骨の中のほうがゴリゴリになり、首筋、肩の凄いコリ・・・。演奏会前・演奏会後で恐ろしいコストをかけてマッサージ通いです。それでようやく吹けるといった感じだったのです。演奏会直後は、本当に廃人状態。寿命も縮まる感じでした。

もしコレを読んでいる方が楽器演奏中、演奏後に痛みや疲れを感じるのでしたら、アレクサンダー・テクニークのレッスンをぜひ受けてみると良いですよ。絶対に身体の使い方が間違っているはずです!

音色が変わった

ホルン吹きとして一番の変化は、音色が変わったことです。明るく、軽やかに、クリアな音色になりました。肉体的な特性が持っている個々の音色というものがあって、アレクサンダー・テクニークはそれを最大限まで引き出すのだと思います。僕の場合は、結果として自分が理想としていた音色は肉体的な特性とあっていないものだったことがわかりました。あまりにも音色が変わったため、最初は方向性を見失った感じになりましたが、音大時代の友人、先輩、後輩から意見をいただき、助けられ今に至ります。

緊張しなくなった

バジルさんのレッスンは、マスタークラス形式といって公開レッスンのかたちで行われます。個人レッスンと違って他の方の悩みを共有するというのは、大きなメリットがあります。自分のやっている楽器とは違っても学ぶべきことはたくさんありますし、メンタルなことで悩んでいる方の話を自分のこととして考えるための時間を取ることになります。内観するというか、自分の中の気づかなかった部分にアプローチする感覚があります。

不思議なのですが、様々なタイプの悩み・解決方法を聞いていく中で、吹っ切れたことがたくさんあって、本番であまり緊張しなくなりました。アレクサンダー・テクニーク導入後、一度も緊張して全然ダメ!になったことがありません。多少の緊張はもちろんしますが、病的なレベルではないというか演奏に活かすことが出来るタイプの緊張という感じです。

勇気の出る言葉

Twitterである方がこんなことを書いていました。

「バジルクリッツアー、あいつは凄いヤツだ。男の中の男だ。言葉だけで人を救う」

(元ツイート探せなかったのですが、こんな感じの内容でした。)コレを読んだとき、僕は本当にその通りだと思いました。今まで受けたセミナーの中で、バジル先生が紹介してくださった心に残る言葉や勇気が出てくる言葉が幾つかあります。ご紹介します。

完璧主義は、前進を阻む怠慢なのです(by ジュリア・キャメロン)

ステージに上がれば100点。そこからは、何が起きてもボーナスポイント。

何歳になっても上手くなれるという自信がついた

最後になりますがバジル先生のレッスンを受けて、一番大きな喜びはこれだったと思います。僕は、アレクサンダー・テクニークを知ることで何歳になってもホルンが上達するということを確信しました。今までは、どんどん下手になっていく自分を許すことだけを考えていましたが、そんなことは頭の中から全くなくなりました。こちらに詳しく書いています。

ミッション

どんどん練習してどんどん上手くなる。

誰もがそう願うのに・・・心の底で叶わないと思っているこのコトが実現しています。力強く、シンプルに。

僕は、自分が吹けるようになればそれでいいや、という性格ではないので、アレクサンダー・テクニークセミナー北海道を立ち上げました。ひとりでも多くの方にバジル先生のレッスンを知っていただき、明日からの演奏に活かしてほしいと思ったからです。

バジルさんのレッスンは、プロ奏者のレッスンを受けて解決できなかった問題を解決するヒントとなります。プロ奏者のレッスンを受けたり、先輩や音大生に習ったとき、「改善した」「上手くなった手応え」は、しっかりありますか?ないのだとしたら、一度騙されたと思ってレッスンを受けてみると良いと思います。

僕の場合も「迷い込んだ迷路の出口」を教えてくれたのはバジルさんでした。ホルン奏者としての立ち位置、メンタル、人生すら変わったように感じました。(こうやって書くと宗教的だけど、マジです!)心から感謝しています。

人生、結婚、会社経営、楽器の練習・・・全て同じだと思いますがフォーカスするものを間違うとコケます。大ゴケします。痛い目にあうのです。もし、いまやっている練習や奏法で「手応え」「良い変化」がないのでしたら、選んでいるものが間違っています。心の底から楽器がうまくなりたい!と思っているのだとしたら、一度セミナーにいらしてください。

人前で吹くのが恥ずかしい?上手じゃないから恥ずかしい?その完璧主義は、誰のための完璧主義ですか?前進を阻む怠慢ですよ!!

 

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