毎年12月は、今年のテーマの達成度を自分なりに評価し、来年のテーマを立てます。これは、僕が23歳の頃に話した三十代の女性が 「今年は歌舞伎と決めたら、それを一年間勉強して、年末に集大成として歌舞伎を見に行ったりするの。」と話していたことに影響を受けて、ずっとやってきていることです。
ブログを読み返してみると、2006年から毎年来年の目標を掲げていた。目標というかテーマとでもいうか。そして、一年間そのテーマに沿った生活をするというのが僕のやり方だった。ところが2016年、2017年は、目標を掲げることもなく、毎年恒例となっていたブログ記事を書くこともなく過ごしていた。今年は、反省して一年を振り返り、来年のことを考えてみたいと思います。
2017年は、後厄。「厄年というのは、飛躍年だから飛躍する年なんだよ。」というのが口癖だったんだけど、振り返ってみると・・アレクサンダー・テクニークセミナー北海道を立ち上げたのは、まさに厄年真っ盛りの2016年。多くの音楽家との出会いや「人と人がつながる」真ん中に自分がいた。反面、去る人は去ったし、やることとやめることを考えさせられた。自分の生き方がもっとシンプルに進んだ数年間だったと思う。
厄年期間？最後の厄落としは、2017年12月の交通事故だった。対向車がスリップした後、スピン。対向車線側に緊急停車した僕のクルマに突っ込んできて衝突。この事故ひとつとっても数々の幸運＆気づきがあった。
- 同い年の電装店の社長に「佐藤さんくらい走るんだったらつけないとね」と言われて、今年の夏ドライブレコーダーを装着。ドライブレコーダーの映像のおかげで、簡単に100対0で事故の責任が相手にあることが証明された。
- 数秒ずれていたら、正面衝突していた。
- BMWに乗っていたので、車体が軽く揺れる程度で全く怪我はなかった。
- 怪我をしていたら、年末年始の休暇に行けなかった。
- 事故は、地元中学校吹奏楽部のレッスンに行く途中で起きた。事故証明を取った後、僕はその足でそのままレッスンに向かった。どれほど音楽が好きなのか、情熱を持っているのか再確認した。
- 国産からドイツ車に乗り換えて、7年。言葉でしか知らなかったドイツ車の凄さを実感した。
- 修理期間中の代車がTOYOTAクラウン・ハイブリッドという車両価格600万円もするクルマで、国産車とドイツ車の違いを身体で知ることが出来た。
いつも思うんだけど、色々と文句を言おうと思えば言えるものです。ただ、何かひとつのことから「幸運」や「気づき」を感じるアンテナがあるのかどうか、ということを思う。そして今回の事故ひとつとっても、自分の強運を強く感じることになった。死にそうなレベルのアクシデントが過去に何度もあったけど、僕は今も生きている。
ホルンのことでもそうかもしれない。
4年ほど前の僕は、ホルン奏者として完全に死んでいた。ホルン吹きとしての自分の価値を見いだせなかった。音楽は、生活の中でまるでどうでも良いことになろうとしていた。いくら音楽に情熱があったとしても叶わない夢のような・・・「音楽に触れ合うこと」が絵本を読むよりもリアリティがなかったのを覚えている。
それがバジル・クリッツァーさんとの出会いによって、激変した。いくつかのブログ記事にも書いている。
ホルンに関しては、事故って死にそうだったレベルじゃなくて、死んでいた僕が生き返ったという感覚に近い。音楽の神様に見捨てられてはいない。やっぱり強運なんだよね。
今は、何よりもホルンを吹くことや音楽を通して人と出会うことが何よりも楽しい。嬉しいことに2018年は、すでにいくつかの演奏のオファーがあって参加することが決まっている。新しい仲間と出会い、新たな取り組みをはじめることになる。
今年読んだ本に
- 「今日、何をすれば自分が幸せか」
- 「今日、何をすれば充実するか」
ということが書かれていた。2018年は、これをテーマにしようと思う。ひとつひとつを確かめるように・・日々、何をすれば充実するか、何をすれば幸せかを考える。幸せについては、自分だけではなくて相手の幸せも考えたい。
■2011年の目標「積極的人生」
http://convento.exblog.jp/11808243/
■2010年の目標「夢を描く」
http://convento.exblog.jp/9486443/
■2009年の目標「可能無限」
http://convento.exblog.jp/7760833/
■2008年の目標「こころをやわらかく保つ」
http://convento.exblog.jp/6618545/
■2007年の目標「心穏やかに過ごす」
http://convento.exblog.jp/4905425/
■2006年の目標「自然とふれあう」